海外式「がんばらない新生児育児」7選|科学的根拠に基づくラク育児のススメ

お疲れ様です、Dr.えりぼです。

現在第2子妊娠中で、大変ありがたいことに比較的症状は安定してマタニティlifeを送れていますが、

1歳長男の相手をしながらの妊娠は、正直きついです・・・。本当に世の中の多子ママさん、尊敬です。

というわけで、気晴らしに育児について思うことをつらつらと。

まず最初に、私は正直育児には向いていない性格だと自分では思っています(笑)。

もちろん我が子が大事で尊い存在なのは前提の上で、ですが

・まず決めたのは、3人目のつもりで(力を抜いて)育てること

・インドとかアフリカとか途上国で育つ子たちの環境を想像する(多少の汚さとか手抜きとか気にしない)

・保育園はできるだけ早く、長く預かってくれるところ、で選んだし

・いまとなってはオプション送迎行き帰りつけて7:50~19:40まで平日預かっていただいてるし(大感謝)

・土日だけは1日中楽しく本気で我が子と向き合うつもりでいても、疲れて笑顔なくなる時あるし

といった、かなり手抜き育児をしているつもりですが、それでも週末は疲れる。

なかなかのヘタレっぷりでございます・・

日本では「育児はがんばるもの」という文化が根強くありますが、欧米では「無理をしない育児」が主流です。

我が家は手抜き育児のおかげでまだ夫婦関係は良好な方だと思っています。(旦那くん、そうだよね・・?笑)

良好な夫婦関係というのは今後長い夫婦生活を考えても、直近の仕事への影響を考えても、人生における最重要項目だと思います。

皆さん、夫婦円満だと胸を張って言えるでしょうか?(一方だけがそう思っているのは一番問題ではあるが)

この記事では、産後や未就学児子育て中の方に向けて、海外式の“がんばらない育児”を科学的根拠とともに7つご紹介します。

1. 母乳とミルクのバランス:完璧を求めない

欧米では母乳育児が推奨されつつも、母子の状況に応じてミルクを取り入れることも一般的です。

罪悪感なく混合育児を選ぶ家庭も多く見られます。

私は生後2か月で仕事復帰する計画のために卒乳計画を立てました。

ミルクを積極的に入れていくと卒乳の苦労も少ないしパパにあえて仕事を割り振れるし、個人的にはおすすめです。

👉 WHOの調査では、完全母乳育児の割合は東地中海地域で約30.9%にとどまり、多くの家庭で混合育児が行われています。

▶ 参考:PMC9572091

2. 沐浴は週2〜3回でOK

日本では「毎日沐浴」が基本ですが、欧米では「赤ちゃんの肌を守るため、洗いすぎない」が一般的です。

私は第2子出産後は、平日完全ワンオペが予想されるので自分の負担軽減のためにこれを取り入れてみるつもりです。

もちろん肌荒れは個人差あるので荒れたときはこまめに清潔にするなど臨機応変に対応しましょう。

大事なのは、絶対お風呂入れなきゃ!となる必要はないということ。疲れたなら、お風呂は明日で、いい。

👉 米国小児科学会では、新生児の入浴は週に2〜3回で十分としています。乾燥や湿疹を防ぐ観点からも、沐浴の頻度は控えめでOK。

▶ 参考:PMC5069619

3. 寝かしつけ:セルフねんねで親もラクに

「抱っこして、背中スイッチを気にして…」そんな寝かしつけに悩む日本の親は多いですが、

欧米では赤ちゃんが自分で眠る力を育む“セルフねんね”を大切にしています。

私の場合これは第1子のときから意識してました。

泣いても5~10分は放置して(実際計るとかなり長く感じます!)それでも泣いたらトントン、それでもだめなら抱っこ、

というゆるルールで生後すぐからスタート。

今も添い寝もせず、泣き声が聞こえる別室でバイバイおやすみ~で寝てくれています。

最初の我慢が肝心かも(笑)

👉 トルコの研究では、睡眠トレーニングにより赤ちゃんの夜間睡眠が改善し、母親の睡眠の質や気分も向上したと報告されています。

▶ 参考:PubMed:33825213

4. 哺乳瓶の消毒は“ほどほど”が欧米流

日本では煮沸や薬液など、毎回きっちり消毒するのが基本。一方、欧米では「食洗機で洗えばOK」というスタンスの家庭も多く見られます。

👉 ドイツの研究では、生後3ヶ月以降は過度な消毒は免疫発達の妨げになる可能性も指摘されています。

▶ 参考:PMC11168357

5. 子連れ旅行は「日常」の一部

日本では「赤ちゃんを連れて旅行するなんて…」とためらいがちですが、欧米では生後数ヶ月でも家族旅行はごく普通のこと。

もちろん人手が多いに越したことはないですがチャンスがあれば国内外へ連れまわしました。それで熱出すこともありますが、

ある程度は免疫機能が鍛えられると開き直っています。特にワクチン2回打ち終わった生後3か月以降は特に気にせず海外も連れて行ってみました。

子連れ旅を躊躇するのはもちろんだし大変なのは大変ですが、

あまりに外出や旅行を我慢しすぎるとあとで「行っとけばよかった・・」「自分ばっかり我慢してた・・」と後悔することも少なくありません。

ご自身の環境や性格を見極めて、いいバランスを見つけるのが大事だと思います。

👉 特にヨーロッパでは、チャイルドシートの使用が義務化されており、赤ちゃん連れでも安全に移動できる環境が整っています。

▶ 参考:Wired: Infant Travel Safety

6. 発達は“その子のペース”が当たり前

日本では月齢ごとの発達目安が強く意識されますが、海外では「みんな違って当たり前」。

👉 英国の研究では、赤ちゃんが歩き始める時期には遺伝的要因が約25%関与していることが分かっており、環境要因だけでは語れないことが示されています。

▶ 参考:Parents.com – Baby Walking Genes

7. 親のメンタルヘルスも育児の一部

欧米では、親のメンタルヘルスも育児の重要な要素とされています。子ども中心になりすぎず、自分を大切にする時間を確保するのが当たり前。

👉 睡眠トレーニングによって母親の抑うつ症状が改善したという報告もあります。

▶ 参考:PMC5962992

✨ まとめ:育児に「がんばりすぎ」はいらない

「がんばらない育児」は、決して手抜きではありません。子どもの自然な成長を尊重し、親自身も健やかでいられることが一番大切です。

欧米式の「がんばらない育児」、ぜひ日常に取り入れてみてください。