子どもが保育園に通い始めると、最初の1〜2年は感染症の嵐——俗に「保育園の洗礼」と呼ばれる時期があります。
子どもが熱を出すたびに呼び出され、自分も感染し、休んでも看護で全く休めない。このサイクルを経験したことがある方は多いのではないでしょうか。産業医として、この時期に「自分の体を守る」ために意識したいことをまとめます。
なぜワーママは感染しやすいのか
理由は主に2つです。
1つ目は「睡眠不足と疲弊」。免疫機能は睡眠中に修復・強化されます。夜中に子どもが起きる、睡眠が分断されるという状況が続くと、免疫の回復が追いつかなくなります。
2つ目は「密接な接触」。子どもを看護するとき、どうしても顔を近づけたり手が触れたりします。接触そのものを減らすのは難しいですが、接触後のケアで感染リスクに差がつきます。
洗礼期を乗り越える3つの習慣
1. 「手洗いの質」を上げる
回数より質。指の間・手首まで丁寧に洗う。特に子どもの鼻・口周りを拭いたあと、食事の準備前——この2つのタイミングを意識するだけで感染リスクが変わります。
2. 週に数回、睡眠を「連続」にする
分断睡眠を完全になくすことは難しいですが、週に2〜3日でも「夜中の対応を別の誰かに頼む日」を作るだけで、免疫回復の機会が生まれます。看護で疲れているときほど、サポートを求めることが体を守ります。
3. 「熱が下がった」=「回復した」ではないと知る
解熱後24〜48時間は体力が低下した状態が続くため、この時期に無理をすると自分が感染しやすくなります。子どもが回復途中のときは、自分も体力温存期間だと意識してください。
今日からできること
今週中に、パートナーや家族に「週に1日だけ夜中の対応を代わってもらえないか」と話し合ってみてください。「1日だけ」なら頼みやすいはずです。その1日が、あなたの免疫回復のきっかけになります。
「睡眠を制する者は、人生を制する!」何よりもまず、自信の睡眠の確保。
そうして自分の健康の土台をしっかり築くことで、あらゆることへの認知、判断、対応をより最適解に近づけるはずです。
諦めずに自分の睡眠の質と量を確保しましょう。