「いつも疲れてる」を作る睡眠の落とし穴【産業医解説】

「ちゃんと寝ているはずなのに、疲れが取れない」——産業医面談でよく耳にする言葉です。

時間は確保しているのに、なぜかすっきりしない。特にワーママは「子どもが寝てからようやくひとりの時間」という構造になりがちで、そこに睡眠の落とし穴が潜んでいます。

落とし穴1:寝る直前までスマホを見ている

子どもが寝た後、ゆっくりスマホを見る時間が「唯一のリラックス」という方は多いです。しかしスマホのブルーライトはメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を抑制します。「眠れているのに眠りが浅い」原因の一つです。

完全にやめるのが難しければ、寝る30分前から画面をオフにするか、夜間モード(暖色系)に切り替えるだけでも変わります。

落とし穴2:睡眠が「分断」されている

子どもが夜中に起きる時期は、睡眠が細切れになります。分断睡眠は、同じ時間眠っても連続睡眠より疲労回復効率が下がることが分かっています。「7時間寝たのに疲れてる」の原因がここにあることは珍しくありません。

週に2〜3回だけでも連続して眠れる夜を作る工夫(パートナーと交代する日を決める、必要なら働き方の見直し、家事育児の外注を検討など)が有効です。

落とし穴3:眠れないのに「眠ろう」と頑張っている

「眠らなきゃ」と意識すると覚醒レベルが上がり、逆に目が冴えます。眠れないときは無理に布団の中にいるより、一度起きて暗い場所で静かに過ごす(本を読む・軽くストレッチするなど)方が、次の眠気が来やすくなります。眠れないのにベッドに1時間以上いるのが続くと、脳が「ベッドで起きててもいいんだ」と錯覚します。

今日からできること

今夜、寝る前30分だけスマホを手放してみてください。お茶を飲む、軽くストレッチする、日記を書く——画面を見ない時間に変えるだけです。小さな変化が、睡眠の質を底上げしていきます。