子どもと一緒に温泉に行こうと思ったとき、「小さい子は入っていいの?」と心配する方は多いです。
産業医・温泉療法の視点からいくつかの点を押さえれば、子連れでも安全に温泉を楽しめます。今回はその3つのポイントをお伝えします。
1. 「何歳から」より「体の状態で」判断する
「何歳から温泉OK」という統一基準はありません。発熱中・感染症の急性期・皮膚に傷や炎症がある状態は避けるのが基本です。体が健康な状態であれば、乳幼児でも短時間の入浴は問題ないとされています。
ただし、大人より体温調節機能が未熟なため、入浴時間は大人の半分以下(3〜5分程度)を目安に。子どもが「もういい」と言ったら、迅速に上がる。それだけ守れば大丈夫です。
2. 泉質とpHを確認する
温泉の泉質はさまざまです。子どもに向いているのは刺激が少ない単純温泉や塗化物泉など。アルカリ性が強いもの(pH9以上)は肌が敏感な子どもには刺激になる場合があります。
また注意すべきは、私も好きなんですが硫黄の温泉です。過去に温泉施設での硫黄中毒で乳幼児が亡くなってしまったケースもあります。
リスク要因として大人より様々な機能が未熟なことに加え、大人の顔の位置よりも水面に近く吸い込む空気の硫黄濃度が高いことも挙げられます。たかが数センチの差、と思われるかもしれませんが、そのほかにも従業員が清掃作業中に硫黄中毒で亡くなるという労災が起きた過去もあります。濃度管理は非常に重要なんです。
もちろん各施設はそれを防ぐために厳重に管理している前提ですので、基本的に温泉を楽しむ分には必要以上に怖がらなくても大丈夫です。
湯質に関しては施設の公式サイトや掲示で泉質とpHを確認してから選ぶと安心です。「子どもOK」の表記に加えて、泉質が穏やかかどうかも見てみてください。
3. 入浴後の水分補給を必ずする
大人でも温泉後は発汗して脱水気味になりますが、体重あたりの水分量が少ない子どもはより顧著です。お湯上がりにすぐ白湯や麦茶を飲ませる習慣を作りましょう。冬でも温泉後は発汗しているため、水分補給は必要です。
脱衣所に麦茶のペットボトルを置いておくだけで、この習慣がスムーズに作れます。
まとめ
「体が健康なとき」「短時間」「刺激の少ない泉質」「入浴後の水分補給」——この4点を押さえれば、子連れでも温泉を楽しめます。子どもが温泉で笑顔になる瞬間は、ママにとっても特別な時間になります。
今日からできること
次の旅行を計画するとき、公式サイトで泉質とpHを確認してみてください。「子どもOK」の表記に加えて、泉質が穏やかかどうかを見る一手間が、より安心な選択につながります。
個人的には、早く子供を連れて硫黄温泉を楽しみたいです(笑)